日本の青春時代がここにある！武家の姫君を通して新時代を描く「明治羞恥浪漫譚」（笑）開幕！『夜明け後の静』（石川秀幸）

旅行記にも書いたように、今年の夏旅行は犬山にも行ったのデスが、

https://asokoro.cocolog-nifty.com/blog/2018/08/post-2d8a.html

でも日程的にちょっと無理があったので、ホントは犬山城の他に

観光候補にしていた「明治村」には行けなかったんデスよねー

　

なので、その代わりに少しでも明治日本の浪漫に触れようと

石川秀幸さんの『夜明け後の静』の一巻を読みマシた！

　

「日本の夜明けぜよ！」と明治維新を描いた作品は多いけれど

（それこそ文豪・島崎藤村の『夜明け前』とかもあるしさ）　

意外と少ないのが「夜明け後」の明治時代を描いた作品で、

ご存じ「明治剣客浪漫譚」な『るろうに剣心』や、渋いところでは

『坊っちゃんの時代』シリーズ（関川 夏央＆谷口 ジロー）、

日露戦争を描く前に打ち切られて終わった『日露戦争物語』、

近年では女性外国人探検家イザベラ・バードの視点から描く

『ふしぎの国のバード』みたいな作品もあるにはあるのデスが、

過去記事：http://yuya2001.cocolog-nifty.com/blog/2016/12/post-70df.html

やっぱりジャンルとしては圧倒的にマイナーに属します(^_^;)

そんな中で本作は日本で初めて誕生した女学校の生徒の視点、

それも維新後に没落した武家の姫君の視点から描くという、

なかなか知的な意味で興味深いものとなっていますし、

　

更に基本テーマを新時代の文化に戸惑う武家の姫君の「羞恥」に

置くことで、痴的な意味でも実に興味深いものになっていマス！（笑）

いやぁ、文明開化をその視点で斬るとか、その発想は無かった！

作者さんは実に素晴らしい性癖もとい（笑）着眼点の持主だな！ｗ

まぁでも言われてみたら、「武家の姫」として厳格に育てられた

ヒロイン・静みたいな女の子たちにとって、明治の新風俗は

想像を絶するものがたくさんあったはずで、だからこそそこには

「羞恥」が生まれると説く本作の何と説得力のあることか！ｗ

こんなの思いついた作者さんてば、ホント変態もとい天才だよ！（笑）

ということで、上々の出だしでスタートした新感覚の明治漫画！

この１巻にも実に色々な新しい時代の風俗が出てきマシたが、

明治時代はまだまだ「はじめて」がたくさん☆ということで、

　

これからもたくさん静にはそんな「はじめて」を体験してもらって

結果、盛大に悶絶してもらいたいと思いマスね！（笑）

「羞恥」を通して明治を描く、「剣客」ならぬ「明治恥辱浪漫譚」！

９月に出る続刊を楽しみにしていマス！(^^)/

　

ＰＳ

なお、静様は若干１４歳とは思えぬほどの豊満な肉体をされて

いらっしゃるのデスが（笑）江戸の価値観的にはそれこそが

羞恥の元に他ならないというのがまた実に憎い設定だよなｗ

　

潔癖な武家の姫君なのに存在自体がもう「武家の姫君のくせして、

だらしねぇ身体しやがって！」という羞恥プレイになっているとか、

いやもうホント、作者さんてばド変態！もとい大天才！ｗ

　

まぁでも残念ながら１巻では基本寸止めばっかりで、ヤンジャン連載に

関わらず乳〇券などは発行されていないのデスが、そこのとこは

奥ゆかしさということで今後の文明開化に期待するとしましょう！ｗ

とりあえずボディペインティングの時には一応乳〇しきものは

書かれてたしな！って、それ以前に下腹部、断面図かよ！（笑）