死者復活を賭けた霊界の推理ゲーム！『閻魔堂沙羅』シリーズ（木元哉多）が面白い！（＆最後にもう１作品☆）

今日から秋の読書週間がスタートです！ﾟ+.(･∀･)ﾟ+.ﾟ

ということで、今日は最近お気に入りのミステリを取り上げマス♪

第５５回メフィスト賞を受賞した期待の新人・木元哉多さんの

デビュー作、『閻魔堂沙羅』シリーズです！d(ﾟ∀ﾟd)

 

現在３巻まで出ているこのシリーズはどれも短編形式なのデスが、

全てに共通しているのは各話の主人公がみんな「死んでいる」

しかも基本、殺人事件の被害者なことで（ちなみに各話タイトルは

（第１話「緒方智子 17歳 女子高生 死因・絞殺」みたいな感じｗ）、

そんな主人公たちが霊界を舞台に現世への復活を賭けて、

「自分の命を奪った犯人を当てる」推理ゲームに挑む！

というのが作品の基本フォーマットとなっていマス！

そして毎話の主人公たちの推理ゲームのお相手になるのが、

ヒロイン・閻魔堂沙羅！と言っても、地獄の裁判官である

閻魔大王は実は女の子だった！……じゃなくて（笑）、

 

閻魔大王の娘という設定デス。父親が不在の時、代わりに

霊が天国行きか地獄行きかの審判を下しているのですが、

でも彼女はけっこう気ままな性格なので（笑）

「どうしても自分を殺した犯人が知りたい！」という霊には

気分次第でこの「死者復活・謎解き推理ゲーム」の

チャンスを与えてくれたりするのです！（要するに「息抜き」ｗ）

ただし！　あくまで余興なのでゲームの条件は非常にシビア。

まず制限時間はたった１０分！　ヒントとかは一切もらえず、

今頭の中にある情報だけで推理しなければいけません！

で、失敗すれば容赦無く地獄に墜とされるという……

（まぁ善人の場合は、生き返りたいとかワガママ言わず、

　大人しく天国に行け！って言うケースもあるケドな（笑））

でも逆に言えば、頭の中にある情報を正しく組み合わせれば、

必ず犯人や事件の真相を突き止められるというわけで、

それは同時に読者への挑戦状にもなっているんですよね☆

主人公が死に至るまでの経緯が描かれたパート「さえ」

よく読めば、読者にもちゃんと謎が解けるはずデスから……

果たして各話の主人公たちは、そして読者たちは、

閻魔堂沙羅の挑戦を見事クリアーできるのか？？

……という感じで、本格的な「推理小説」というよりは、

魅力的なヒロインである閻魔堂沙羅にナビゲートされながら

謎解きを楽しむ「推理ゲーム」の性格が強い作品です！　

でもそれだけじゃなく「人生どう生きるべきか」といったテーマも

含まれていて、この毎回の「沙羅ちゃんに叱られる」（笑）が

味わい深いんデスよね。やっぱ５歳児より美少女だよな！ｗ

ということで、３月の第１巻発売以来、半年間に３冊というペースで

刊行されてマスし、今後ますます注目されるはずのシリーズです！

未読の方は、秋の夜長にぜひ手に取ってみてはいかがでしょう☆

　

PS

なお、「閻魔大王の娘」がサポート役を勤める本作に対し、

この『神様』シリーズ（麻耶 雄嵩）は、そのままズバリ、

サポート役が全知全能の「神様」デス（笑）

　

なので毎回速攻で「犯人は××だよ。だって知ってるもの」って

言われてしまうのデスが（苦笑）、面白いのはこの作品の場合、

「そいつが犯人のわけないよ！？」という人物が指名されるため

どうすればそいつに犯行が可能かを推理することになるというｗ

こちらのシリーズも超お勧めなので、ぜひどうぞ！(´▽｀*)